新興国の市場は小さい

アルゼンチンペソ、トルコリラ、南アフリカランド、ブラジル国債等に関する商品を銀行や証券会社のウェブサイトでよく見かけますよね?皆様はこれらの商品を取引したことはありますか?私はこれらの商品の取引を行いませんし人には絶対におすすめしません。新興国の市場って恐ろしく小さいのです。たとえば最大の市場をもつアメリカは40兆ドルの取引高。2位中国17兆ドル。3位日本5.8兆ドル。4位イギリス2.4兆ドル。そう。4位のイギリスの時点でアメリカの1/16以下の市場しかないのです。

16位ブラジル、18位南アフリカ、19位トルコ、48位アルゼンチンの市場規模は「推して知るべし」です。とにかく市場が小さいうえ、為替の影響を受けやすい。特にアメリカで「米ドル高」「金利上昇」がおきている時は、非常に危険です。冷静に考えればわかりますよね。自国通貨を銀行預金で放置しているだけで多くの金利が貰える状況なのに、彼らにとってわざわざ危険で通貨価値が下がる新興国に投資する意味は全くなくなってしまいますから。新興国通貨は下がり、株価もさがるのでは踏んだり蹴ったりです。当然米国の投資家などは速やかに自国に資金を引き揚げます。

ドル建ての借金に要注意

もともと市場が小さいだけに資金が引き揚げられると新興国にとっては大打撃。ときとして新興国に投資した投資家は手におえないほどの大ダメージを受けてしまうのです。また新興国において通貨安はすさまじいダメージとなります。「ドル建て」の借金がどんどん増加してしまうからです。


新興国に投資する場合、まず為替のボラティリティーに注意をする必要があり、なおかつ株価変動のボラティリティーにも気をつけねばなりません。「為替」「株価変動」の二重のボラティリティーリスクにさらされるのです。運よく自分のもくろみ通り新興国が経済成長したとしても、円ベースでみると資産が減少してしまう事もおこり得ます。

たとえばこちらをご覧ください。トルコリラ円の長期チャートになります。「新興国の成長力は先進国より高いのだから長期投資さえしていれば問題ないはずだ。」などという甘い考えは粉々に崩れ去るのではないでしょうか?リラ円などの実需のない通貨ペアは沈むときはあっという間です。破滅しないようご注意ください。スワップ金利が高く、魅力的にうつるのは分かりますが、為替変動のリスクをとっても儲けられるかどうか?十分に検討した方がいいと思います。

無題

先進国だって発展する

新興国は発展しそうなイメージがありますが、先進国だって発展するのです。しかも市場が拡大した分の絶対額は先進国の方が大きい。すなわちこれは世界の中心であるアメリカ市場が最も大きいといえます。資金が集中する国に投資する事は極めて自然な事であり、わざわざボラティリティーの高いハイリスクな領域に飛び込む必要は全くありません。どんな投資をしていても壊滅的なダメージをくらうことは可能性としてありますが、破滅を招く可能性が先進国よりも高い新興国で資産運用をするのは初心者にはあまり向かないと思います。ジンバブエやベネズエラの例は極端かもしれませんが、新興国市場や新興国通貨はしばしばクラッシュします。繰り返しますが先進国だって発展するのです。リスキーな新興国ではなくはじめは無難な先進国に投資した方が安心できるのではないかと思います。





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